Antipyretic

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Un:BIRTHDAY SONG ~愛を唄う死神~

http://www.honeybee-cd.com/un_birth.html

『リバソン』番外編。私は元々切ない話を求めていたので公式で悲恋を謳っている『アバソン』が本命だったんだけど、期待していたものとは違った……というかズコーてなった。それでも楽しめたところもあったし、どちらかというと好きな作品ではあるかな。

いきなり最大の不満点から書くと、そもそもの「余命一ヶ月」というほとりの設定がブラフだった点。今作ではチートな父親とチートな歌を持つチートなヒロインはいないからちゃんと悲恋物語になるだろうと思っていたのに、死神をほとりに差し向けたのはソラを釣るための餌でした、と明かされた時は私の魂が抜けるかと思った。しかも共通ルートではほとりが本当に命を狩られてしまう結末もあるから笑えない。死ぬ必要はないのに囮にされた挙句に殺されてしまうほとりも、何も知らされずに殺す必要のない少女の命を奪ってしまったゼンとリッカも気の毒。死神は人を殺すのではなく死んだ魂を導くための存在なのに、二人が行ったことは命の略奪であり殺人に過ぎないのだから(でもこの残酷さもそれはそれで美味しいと思ってしまったのが我ながらアレ)。他にも死神や冥府周辺の設定が前作以上にいい加減になってたよーな……。

恋愛描写はやや展開が早く、『リバソン』に比べると雑かな。特にほとりはゲーム開始時点では静流が好きなので、静流以外の存在に恋をするのがピンと来ない時もあった(特にリッカ)。孤独な暮らしに慣れていたほとりが死神と暮らすことで家に人がいることの温かさを知り、死神に恋ではない好意を抱いていくのは理解できるんだけども。ただほとりの静流への想いは恋ではなく憧れだったとされていて、こちらは説得力があった。

あと結末は BAD ED を除いて二種(または三種)あるが、Ending 01 は Ending 02 の続きになってるんだから二つに分ける必要がない。両方を繋げて一つの結末にするほうが自然だし、わざわざ分岐を作ってまで水増しせんでも。

CG は相変わらず欲しい場面では用意されていなかったりするが、これはもう死神彼氏シリーズの仕様なのだと割り切って諦めた。文章は相変わらず誤字脱字があるけど前作よりはマシ。ちなみに ED はロックバラードになっててなんか笑った。

良かったのは男の子三人のやり取りかな。正直に言うとほとりと各攻略対象の恋愛描写よりも、そちらを眺めているほうがずっと楽しかった。ゼンとリッカもそうだし、そんな個性的な二人に物怖じせず積極的に関わっていく静流も良かった。とはいえほとりのゼンの二人も微笑ましかったし、ほとりとリッカの関係も面白かったけども。ほとりと静流についてはまったく興味の持てない組み合わせだったので、ええとそのう…………いや結末自体は好きなんだけどな静流ルートも。あとはやっぱり「死神」という設定は美味しいと思うし、この題材ならではの切ない展開もあるにはあった。

結論としては、私はやはりハニビが合わないのかもしれないなと。こうして前作とは逆の印象を抱いたのは面白かった。まあ『リバソン』はナミ先生という萌えキャラに出会えたことが大きかったんだけど、今作ではそういうキャラクタは見当たらなかった。

神乃ほとり

序盤でほとりが交通事故に遭った先輩のために手を合わせるシーンがあったけど、あれは心と夜一の事故現場なんだろうな。『リバソン』とのリンクがあるのはいいっすね。リッカルートでもアメとの関係について語られていたし。

しかし全員にほとりと関わらせなくても良かったんでは……。ゼンとは生前に音楽やほとりの父親を通して互いに存在を知っており、まだ会ったこともない相手に恋をしていた。リッカはほとりの先祖。静流とは幼い頃に出会っていたというオチ。前作のココロは全員と繋がりがあったことに意味があったけどほとりにはそれがなく、無理にほとりと関連付けようとしているように感じた。尺の短い話なので恋愛関係へと至るための底上げが欲しかったのかなとも思うんだけど、そこは雑でもいいから死神と普通に出会って恋をした、というシンプルな物語が読みたかったなあ。

肝心のほとりは可愛らしい子で好感が持てた。自分に自信が持てず何かとすぐ謝るような子だけど、不思議とイライラはしなかった。見た目も好み。しかし「余命一ヶ月」云々に関しては文句しか出てこない。ほとりもゼンもリッカも茶番に付き合わされていただけなのかと思うと脱力。悲恋を謳っているのなら尚更。茶番になることでまた別の味わいや展開が生まれるならそれもいいけど、これは萎えただけで何も残らなかった。

ゼン (CV:日野聡)

俺様かつ子供っぽいキャラクタは好みなので、ゼンのテンプレをそのままなぞったかのような言動を眺めるのは楽しかった。このキャラクタでかつては優秀なピアニストだった、という設定も美味しい。しかし自殺していたのは予想外だったなあ。ゼンが『リバソン』で生前のカイリが自殺した時につまんなさそーな反応をしていたのは、自分も自殺していたからだったのだとようやく気付いた。

印象的だったのは、ゼンがまだ死んでいないことを知った時の二人の対照的な反応。ゼンは自殺して死んだと思ったから死神をやっているのに、今さら生きているのだと聞かされても複雑でしかない。それに健康的な体で動ける今の死神としての自分とは違い、本来の肉体は事故でピアノが弾けなくなってるし視力は元よりなく、目覚めても絶望しかないと思っている。だからほとりに「良かったですね」と言われてキレた。一方、ほとりはもうすぐ死ぬ(のだと思わされている)からまだ生きていて希望があるゼンが羨ましい。ここらへんのすれ違いはどちらの気持ちも理解できるだけに切なかった。

しかし精神の死で冥府に来ることもある、って設定にはさすがに最初は「ええー」と微妙な反応しか出なかったけど、静流ルートで全がそういう特殊な状況になったことに一応説明があったし、Ending 02 のゼンの「…………生きてて良かったなぁ」の一言で許せた。あれはいい台詞。全が目の手術をすることを決意したのも、死神時代に目が見えていてほとりを見ていたから、ってのが大きいんだろう。そして全は目覚め、目の手術も成功し、ピアノもリハビリで弾けるようになる――と清々しいくらいのハッピーエンドに到達できたのは予想外だったけど、これは全部ゼンの「生きたい」という意思が引き寄せたものだと思えば納得出来なくもないかな。ただゼンの生へのがむしゃらな執着が描かれていればもうちょっと盛り上がれたんじゃないかな。

それにしても恋人ごっこをやる二人は可愛かった。どちらも恋愛慣れしてなくて初々しいのがいい。ゼンが顔を寄せてきてキスをされるのかと思って緊張するほとりを「キスされると思った?」と軽くからかったのに、「…………お、思ったよぉ」と返されてゼンが絶句するシーンも萌えた。ほとりもゼンも可愛すぎた……。最後のデートでのピアノの連弾も良かった。あの CG のゼンの表情がまたいいんだよなあ。

リッカ (CV:立花慎之介)

リッカは死神スタイルだとフードを被ってて気付かなかったけど、ポニテなのが可愛い。しかし目については結局語られず。最初はファッションかと思ったけど、ゼンルートでの台詞から察するにそうでもないらしい。もしかして片目の視力を失ってんのかなあ。生前は時雨沢家に拾われるまで散々な生活だったらしいし、栄養失調による失明とかかな。

しかし『リバソン』では丁寧な口調でしゃべるくせに二人称が「お前」なところに萌えていたのに、『アバソン』では「あなた」になってて泣いた。「お前」と呼ぶのはココロのように親しい人に対してだけだったんでしょーか。でもゼンに対しては「あなた」と呼んでいたよーな。あれ? そうそうゼンといえば共通ルートでデートするほとりと静流を尾行している時のやり取りは笑った。早口で捲し立てるリッカが最高。

肝心のリッカルートは結構面白かった。先にプレイしていたゼンルートで判明した真相にはズコーってなったし、リッカルートでその真相が明かされる場面でもすでに知っていてもやっぱりズコーてなったけど、そのズコーを吹き飛ばすくらいにほとりとリッカの設定が結構攻めているというか予想外で、そういう意味で楽しんだ。シナリオの出来がいいとは言わないが、読めない展開が多かったのは確か。

全年齢作品で許容される程度の描写とはいえそれなりに生々しいエロシーンがあったのも驚いたし(これがオトメイト作品なら驚かなかった)、このエロシーンが攻略対象と別の女性とのシーンだったことにも驚いた。それを夢でわざわざ見せられる乙女ゲーヒロインはなかなかいないだろう。てっきり灯里はほとりの前世だろうと思っていたのに、ほとりの曾祖母だったことにも驚いた。前世からの繋がり云々を『リバソン』であれほどやったのにまたやるのか、と拍子抜けしていたところのこの驚きの設定で唖然。つまりほとりとリッカは曾孫と曾祖父の関係。これは新しい。似たよーな設定なら92歳のイケメンと学生の美少女という組み合わせだった『ガクトゥーン』を思い出したけど、テスラの初恋はネオンの祖母だったけどテスラとネオンは血縁関係ではなかったもんなー。

しかし二人が互いの関係に葛藤している描写はなし。まああんな若い美青年がひいおじいちゃんだよと言われても実感は湧かないか。それ以前に二人があまり恋愛をやっているようにも見えなかった。だからイブに一夜を共にしたという描写が入った時は驚いた。翌朝にはさらっとキスもしてたけど、これまでキスシーンもなかった(はずだ)から尚更びっくらこいた。結末には更に驚かされた。未練が晴れ、ほとりともう一度会うためにリッカは超速で転生する。そして二人が再会した時にはほとりは35歳、リッカは入学したばかりだから15、16歳。この年齢差はすごい。三十路の攻略対象は珍しくもないが、ヒロインが三十路で結末を迎える乙女ゲーは18禁界隈を探してもあまりないかもしれない。更に教師と生徒の関係だから、二人が恋愛関係を続けていくのは大変だろう。でもすでに死んでる人がもう一度生まれて今度は生きている人間としてちゃんと再会できる、なんて奇跡的な体験をほとりはしているんだから、相当幸せな部類に入るんじゃないか。輪廻転生はよくある展開だけど、基本的に「生まれ変わってまた会おうね」ってのは「互いに来世で」あるケースが殆どだろう。ああそれと短髪リッカは色っぽいし麗しかった。

しかし灯里の夫は気の毒。結婚するはずの相手の女性が別の男性と結婚前夜に一夜を共にしていたばかりか、その時の子をすべて承知の上で我が子として育てることになったんだから。リッカもリッカでほとりを特別に思っているようなわかりやすい描写がなかったので、まだ灯里を好きだと言われたほうが納得出来ちゃうな。終盤のリッカと灯里のシーンも結構好きだった。あそこは音楽も絵もいいっすね。

それにしてもリッカも自害だったとは……。ゼンとリッカがエリート死神になれたのは、そこにも理由があるのかな。自害するってことは幸せとは言えない人生を送ってきたということでもあるから深刻な未練も抱きやすい。だからエリートになれる。

早坂静流 (CV:KENN)

ここまで、さっぱり、まったく、全然、まるで、欠片も、皆目、ちっとも興味の持てない攻略対象は久し振りというかそうそういないかもしれない。乙女ゲーをやらない層は「乙女ゲーってイケメンにちやほやされて甘い言葉を延々囁かれるだけのゲーム」だと思い込んでいる人が多いイメージなんだけど、そのイメージをそのまま具現化したような男が静流で、私はこの手の完璧で欠点の見当たらないイケメン王子様には魅力を感じないんだよなあ……。嫌いにすらなれないのが辛い。それでも実は中身は歪んでたり壊れたりしているんだろうと期待していた。前作のヨルルートで出てきたメイのような展開が来るのだろうと。だからリッカルートでゼンとリッカが死神だと知って冷たい態度を取る静流を見た時はテンションが上がったが、後半には登場しなくなって終了で拍子抜け。そうして静流にこれっぽっちも興味が持てないまま静流ルートに入ってしまった。

いやもうひたすら甘いだけのイベントの羅列ってほんっっっとにつまんねえええええええええええええええええええええええええ……。基本的に糖度は低かろうが高かろうがどっちでもいいんだけど、高いだけのイベントが続くと苦痛。共通ルートでも静流はほとりを全肯定していたが、付き合ってからは更に甘い言葉を惜しみなく囁くので私の表情も能面になった。そしてこの静流の完璧王子様ぶりは最後まで覆らなかった。優しく甘いだけのキャラクタは私にはただの毒でしかないことを改めて実感した。服装やモノトーンで統一された部屋も、何から何まで型通りのイケメンすぎて心底からつまらなくてキツかった。私にはとことん相性の合わない男だった。おかげでずっと「うっわーつまんねえ……」とブツブツ言いながらプレイしていた。静流と恋人になってからのほとりがあまり幸せそうに見えなかったことも「つまらない」と感じる要因になった。無理してはしゃいでいるというか、舞い上がってはいるけどしんどそうに見えるんですよほとりが。でもこの完璧王子ぶりは私のイメージしていた通りの honey bee だよな、と納得もした。と、ここまで書いて気づいたけど静流のあの王子っぷりはすでに死んでいるはずだった人間だからこその達観から来ているのかな。だとしたらまだ納得も出来るんだけども。

ただ、付き合い始めてからも静流がゼンとリッカを蔑ろにしないところは良かった。それはほとりのためでもあったし、ほとりの余命のことで説得しようとしていたこともあるんだろうけど、二人と友達になろうとしていたのも本当だったんじゃないかな。そもそも普通なら好きな女の子のところにイケメンが二人も現れて一緒に暮らしていると聞かされたら穏やかではいられないと思うが、そんな素振りは見せずむしろ二人と仲良くなれるのがすごい(だからこそ中身はドロドロしてるんだろうと思っていた)。実際、この三人のやり取りは好きだった。静流にとってゼンとリッカは二人目三人目の友達だったんだと思うとぐっと来る。同時にソラ、ゼン、リッカと静流の友達は見事に死神しかいなかったのだと考えると、彼に対して如何に死が付き纏っていたかが伺えるようで遣る瀬無くもなる。彼は元々死ぬはずだった人間だったから。しかし冥府の上層部はアカシックレコードに反して生きている人間がいることに気付いていたはずなのに、何故対処しなかったのか。そもそも何故ただの人間である静流が死神の歌を歌えるのかよくわからんけども。

終盤の怒涛のネタばらしの手法は好きじゃないが(キャラが勝手にベラベラ喋って全部明かしてくれるケース)、これまでの展開が退屈で苦痛だったのでむしろありがたかった。静流はすでに死んでいるはずだったけどまだ生かされている人で、まだ生きているのに死神になってしまったゼンとは真逆の存在。そうなるとソラがいないと静流は生きられないんだから、他のルートではソラが消滅した瞬間に静流の死も確定するのか……。

静流が静流ルート以外ではほとりの告白を受け入れないのも理解できる。彼は自分が死を振り撒いてきた罪と、今も自分勝手な願いのためだけに死神の魂を糧としている罪を犯している自覚がある。だからほとりの気持ちを受け入れられない。自分はすでに死んでいるはずの人間だから。ほとりは命日を事前に知らされていることと未練を残すなと言われていることもあり、リッカにも話していたように自己満足のために告白しようとする。しかしほとりも後になって自覚したように、告白を受け入れてくれた後のことまでは考えてはいなかった。ほとりに好意を抱いていた静流が、付き合ってもやがてほとりが一ヶ月も持たずに死ぬことを知ったらどうなるか。普通なら告白できないだろうし、相手も受け入れることは難しい。「告白を受け入れてもらえた後」を考えられなかったほとりと、「告白を受け入れてしまった後」のことを考えていた静流の対比は面白かった。まあ静流は告白を受け入れる側だったからこそ冷静でいられた、てのもあるのかな。付き合うかどうかの選択権は受け手側にあるんだから。あとこんな言い方はしたくないけど彼は年季がある。自分がすでに死んでいるはずの人間であることを自覚してずっと生きてきたから。

終盤は死ななくて済んだほとりとは逆に、アカシックレコードに違反していたことの帳尻を合わせるために静流が死ぬことになるんだけど、静流に歌ってもらおうと懇願するほとりが残酷。好きな女の子に殺してくれと言われた静流があまりにも可哀想で。

結末は大雑把に分けると二種類。Ending 01 と Ending 03 は続いているので一つと捉えるとして、まず二人とも死んだけど未練が残って死神になり、そこでまた惹かれ合って二人で頑張る Ending 02 は正直言ってあまり好きな結末ではないかなあ。この二人の未練ってのは多分恋した相手には出会えたのに途中で死んでしまったことなんだろうけど、冥府で再会して恋をしたのならそれで未練が果たされて成仏するのでは……。それ以前に静流がほとりが死ぬことを受け入れるとは思えない。あとこの結末のほとりの死はアカシックレコードに反してるんじゃないの? 静流は重罪にならんの? まだあの時は死神じゃなかったからオッケーなんですか? もうよくわからない。ところでこの結末のほとりは明るく活発な子だったけど、これが「兄が死ぬ前の本来の明るいほとり」だったのかな。

Ending 01 は静流がほとりを生きて欲しくて抑えて歌ったのでほとりは死なず、こちらは自然な展開。Ending 03 は私が見たかった内容でもう大満足。静流と静流ルートは退屈で退屈でしょうがなかったが、この結末だけで静流ルートが一番好きだと言えてしまうという奇妙な感想になった。恋した相手は静流のままだけど、それでも結婚して子供も出来て孫も産まれ(ここらへんは曾祖母とやっていることが同じで笑った)、幸せな人生を送ってきたほとりの最期の日に死神になった静流が迎えに来る。これこれこれ! こういう話が読みたかったんですよ。ほとりが若返るのは萎えたけどそれ以外は良かった。

ところで静流は成仏したら地獄行きか。ということはこの作品の攻略対象全員が地獄行き決定済み……と思ったけどゼンだけは死んでいるわけではないからセーフ?

ソラ (CV:広瀬裕也)

ソラのほとりへの執着は「兄が妹に向ける愛」と呼ぶには重いし異常だけど、最後の「君と恋をしてみたい。恋をして、恋人になりたい」という台詞がすべてを語っている。やっぱりほとりが好きだったんだなあ。義理の兄妹だし、空人が事故死することがなければほとりと恋人になる未来もあったのかもしれない。それでも死神として、静流に恋をするほとりを見守っていたのだと思うと切ない。しかし愛が重い割に消える時は毎回あっさりしているのは笑った。一応共通 BAD ED 2 がソラ ED と言えるんでしょーか。

ところで静流のスペシャルシナリオではほとりと静流が生まれ変わった幼いソラと再会して「今度こそ幸せになってほしいな」と感動して二人で盛り上がっていたが、そこは「死神が見える=死期が近い=空は幼くして死ぬ」ってことに気付いて絶望するところじゃないのか。これもよくわかりません。