Antipyretic

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Re:BIRTHDAY SONG ~恋を唄う死神~

http://www.honeybee-cd.com/re_birth.html

先日までプレイしていた乙女ゲーのボリュームがなかなかのもので疲れていたので「雑でもいいから適度に起承転結があり、かつ長すぎない作品」を求めて『リバソン』をチョイスしたんだけど、思ったよりは丁寧な描写で進行していくシナリオとキャラクタに萌えられたので最初から最後まで楽しんでプレイ出来た。honeybee は合わないだろうなと思っていただけにこれは嬉しい誤算だなー。

そもそも私がこの作品を手に取ったのは死神という題材が好きだったからだけど、求めていた「切ない悲恋」や「命を狩る者の悲哀」といった要素は『アバソン』が担当しているようで、『リバソン』で描かれているのは「死神候補生たちが死神になるまでの学園青春恋愛物語」。要するに私がイメージしていたハニビの作風そのもの。けどこれが意外にも楽しかった。前述したよーに特別補習組の仲間と打ち解けていく様子や、男の子との距離が縮まっていく様子が段階を踏んで描かれていたからなんだろうな。とはいえ時々雑になることはあるし結末への着地の仕方は強引だったけど、なんだかんだで萌えたエンディングもあったしそこはご愛敬(萎えた結末もあったが)。そして何よりキャラクタに萌えられたことが大きい。私が萌えたのはナミ先生だけど、他のキャラクタもみんな良かった。好き嫌いが激しい私にしては珍しいなあ。これも主人公と攻略対象だけではなく、特別補習組全員でのシーンがちゃんとあるからなんだろう。

しかしこの和やかな特別補習組は、真相を知った後では結構えげつない構図になっていることがわかって思わず笑ってしまった。全員がココロと生前に恋愛未満から恋愛以下な関係(ただしナミ先生だけは婚約までしている関係)で、その全員が故意に一つのクラスに集められているってのがなかなかに酷い話だなあと。だってこれ厄介なタイプの逆ハーですよ。カイリルートの最中に、アメとの前世の記憶だけがピンポイントに蘇ってきたら地獄だよなーとか思わず考えてしまったアハハ。いやアハハじゃねえ。

しかし生者と死神の境界線はよくわからんな。死神は現世に降り立っても人の目には見えないが、死期の近い人間には見える。会話もできるし触れることも出来る。だから冥府に帰らなきゃ生きているのと同じ感覚で現世で過ごせるんじゃないか。それと死神候補生になれるのは年齢(つまり死んだ年齢)が関係ないのかどうかも気になる。かつてナミ先生が死神をやっていたことを考えたら想像はつくが、ココロたちの学生生活を見ていると大人の死神候補生がいるようには見えない。大人は別のクラスとか? そこんとこどうなんですかハニビ先生。ちなみに私は輪廻転生ネタは好きじゃないんだけど(理由は色んな感想で散々書いてるので割愛)、この作品では魂は同一のものという大前提の元に話が進んでいくので受け入れた。でないと話が成り立たない。

他に欠点としては夏休み→文化祭→実力テスト→実習→死神祭→卒業試験→ED、という流れでパターン化されている点。ナミ先生ルートは少し異なる部分もあったが、それでも基本的には同じ展開を辿る。ので三周もする頃には先が読めてしまう。

それから誤字脱字の多さ。自分もよくやるので突っ込まないようにしている私が突っ込まずにはいられないくらいに多い。テキストと音声とで台詞内容が違う個所も散見され、最初は演出かと思ったくらいだ。カイリルートに至ってはヨルの音声が一か所だけ抜け落ちている。そしてこれは欠点というより不満になるけど、ココロの名前は呼ばせても良かったよーな。ココロの生前の名前は少なくても平成では「心」でこちらは普通に呼ばれるんだから、ヒロインの名前を呼ばないという配慮にはあまり意味がない。

CG は枚数が少ないし、欲しいシーンで絵がないことが多かった。あとはもーちょい引きのアングルが欲しかったなあ。ちょっと寄り過ぎていてせっかくの場面なのにもったいないな、と感じる構図が多かった。それと共通ルートは SD 絵が多い。

音楽は MANYO 氏が担当しているだけあって良かったけど、主題歌はアレ。ED なんて鎮魂歌で締めているのにわざわざロックを流すのは何なのだ、と最初は思った。しかし目的が達成できずイライラしているナミ先生の気持ちを表現しているのかもしれない、と考えたら歌を聞くのがむしろ楽しみになっていった。先生ってば激しいんだからもー。

つーわけで欠点もあるけど、ときめく場面もあったし久し振りに乙女ゲーらしい萌え方をしたので満足した。要するに私にとっては萌えゲーだったのかなと。たまにはこういう優しい作品をやるのもいいかもしれない。

ココロ

テストの成績が相当悪く、居眠り常習犯で健啖家。そしてまるで少年のような悪戯っぽい笑顔を見せてくれるヒロインは最近ではちょっと珍しいタイプかもしれない。むしろこういう攻略対象がいてもおかしくないんじゃないかなあ。四番目あたりに紹介されてそうな感じの。私はショートカットの女の子が大好きだし、ココロのビジュアルに釣られて興味を持ったくらいだけど、中身も結構好きになれたのは良かった。アメルートが顕著だったけど、感情的に動いて暴走しがちなのがちょっと気になったくらいかな。まあそれも乙女ゲーヒロインのお約束みたいなもんだし、ココロは好きになれた部分も多かったので常にイライラさせられる、なんてことはなかった。表情豊かなところも良し。

しかし序盤で歌が出てきた時に、この作品は「歌がすべてを解決するよ!」というノリで押し通すんじゃないかと予測していたらその通りで笑った。チートな父親がいることもそうだけど、このへんはどこかの BL ゲームを思い出すな……。

ちなみにココロの辿ってきた人生をまとめると、最初の人生では恋を経験しないまま病死して、明治時代に津田原鳴海(ナミ)と婚約を結んだもののクーデターに巻き込まれて銃殺され、大正時代に時雨沢蛍(アメ)と出会って友達になったものの蛍が病死してその後自分も死んでしまい、昭和時代に司馬春斗(シュン)に出会って惹かれ合うも春斗を庇って刺殺され、平成時代には幼少時に天里拓海(カイリ)と出会うも別れてそれっきりになり、同時に幼馴染みでもあった佐和夜一(ヨル)と惹かれ合うも互いに気持ちを言えないまま夜一を巻き込んで事故死。この事故の瞬間にナミがココロの魂を奪取したことで、ようやくココロは冥府に出現した。享年は全て17歳の誕生日当日だった。なかなかに壮絶。しかしナミ先生が何もしなければ、ココロの魂は永久に17歳になるたびに死んでいたのではないかと思えてゾッとする。彼女の恋は毎回結実することがないまま終わっていたから「恋をしたい」というココロの未練は晴れないままで、そうなると晴れるまで延々繰り返すことになり、でも何故か17歳で死ぬことが確定している(としか思えない)からループしていた可能性が高い。もちろん父親は娘のためを思って即転生のサイクルを与えたが、それが仇になってしまったように思えるのが……。ナミ先生は自分のためだけにココロの魂を奪ったけど、だからこそココロは死後に恋心を形に出来た。しかしナミ先生にとっては自分以外のルートは不本意な結末でしかない。なんだろなこの構図……。

カイリ (CV:福山潤)

エロゲって向日葵畑が好きだよね、と常々思ってたんだけど乙女ゲーにも出てきた。ただカイリルートでの向日葵畑は単に明るいイメージだけではなく、寿命の短い夜の向日葵を見てカイリが自殺を図るなど暗い使われ方をしていたのが印象的。夏の向日葵のように天真爛漫で明朗快活なカイリが、生前には向日葵畑の中で自殺していたという哀しいギャップは好きだったなあ。それだけに転生 ED では向日葵畑で嬉しそうにしている二人が見られたのも良かった。やはり向日葵畑に合うのは笑顔。でも結末は死神 ED のほうが好み。カイリルートの死神 ED だけはココロの歌の力が発動しないので、それが自然に思えてその点で気に入った。それに二人も言ってたけど、ココロとカイリは上手く互いの欠点を補えるのでバランスがいいように思える。ところでナミ先生曰く自殺者は地獄に行くらしいが、となるとカイリは未練がなけりゃ地獄に行ってたのかな。

カイリルートは萌えたりときめいたりする場面が多かった。特に楽しかったのが文化祭のミスコンイベント。自分に自信が持てないココロのためにカイリが発案して、みんなそれぞれ自分に合う形でココロを輝かせていくのがいいし、何よりイケメン四人が力を合わせてガチで一人の女の子をお姫様に仕立て上げていく、てなシチュエーションはかなり美味しいのだということに気付かされた次第。特にドレスを破いてしまったことで逃げ出すココロをカイリが捕まえようと背後から抱きしめるシーンは CG が良かったこともあってニヤニヤした。二人の表情がまたいいんだよなあ。優勝できたことでカタルシスも得られたし、ココロとカイリのイベントとしても特別補習組のイベントとしても本当によく出来ていた。楽しかった。『マイ・フェア・レディ』展開はベタだけどやっぱ萌える。

ヨル (CV:前野智昭)

ヨルはココロの魂にとっては「直近の好きだった人」。特別補習組の中でヨルだけが心に関する記憶がはっきり残っているのが不思議だったんだけど、それも直近だったからなのかな。カイリもヨルと同じ時期だったけど、幼い頃の出来事だから忘れていても不思議はないだろうし(実際ココロは死ぬ前からすでに忘れていた)。となるとヨルは自分のルート以外では心のことを全部覚えている状態で他の男と結ばれるココロを見ているのか、と思うと可哀想で萌えた。冥府に到達してからずっとココロを探してたけどナミ先生が捕まえていたせいで見つけられなかったのも不憫だし、生前には心に巻き込まれて事故死してしまったことも拍車をかけている。

そんな感じでヨルが最初からココロを色んな意味で特別に見ているせいか、ヨルルートはどのルートよりも恋愛をやっていた。他の女子にもてるヨルに嫉妬したりヨルの大切な人が自分の前世だと気付かず嫉妬したり、とにかくココロがヨルを意識するシーンが多い。ヨルも眠っていると思い込んでココロにキスをするシーンが良かった。その後ヨルを意識しまくるココロも可愛かった。しかし自分にキスをしたのは自分がヨルの大切な人に似ているからだと思い込んで傷つき、でもヨルの探している大切な人のために死神になることを決意して晴れ晴れとしているココロが健気で眩しかった。

メイについては、優等生然としていて物分かりのいい女を演じているけど本当は嫉妬もするしドロドロした感情も抱えているというキャラクタが面白かった。ただメイの未練に対してはヨルがさっさと会って振ってやれば解決できたことなので、ココロに全部任せて避けていたのはちょっとイラッとした。ヨルが逃げなきゃメイの時間にも余裕が出来ただろうし、ココロに対する嫉妬も命日までにゆっくり消化していけたかもしれない。

結末は転生 ED のほうが好みかな。ヨルが気持ちを口にしてしまうと未練が果たされて成仏してしまうから、とキスだけで表現して耐えているのが美味しかったのに、死神 ED はココロの歌であっさり解決するのが萎えた。想いを言葉に乗せられないまま終わっていれば自然だったのにな。転生 ED もヨルがあっさりココロの決意を受け入れた気がしてピンと来なかったけど、最後の CG の二人が可愛かったのでそこだけは気に入っている。

アメ (CV:松岡禎丞)

アメルートが一番面白かった。文化祭で二人がそれぞれ『シンデレラ』で演じた魔法使いとシンデレラの関係が、ココロとアメとの関係にも映えていたのがロマンティック。ただこのルートのココロは見ていてしんどい時もあった。実習の後でアメを避けてうじうじし出した時もそうだけど、アメを意識してからもアメを避けるようになるのがしつこい。まあアメが人の気持ちを読めるという能力を持っているから物理的に離れるしかなかったんだろうけど、さすがに二度もやられるとちょーっとばかり鬱陶しい。でもそれ以外は楽しかった。その名の通り静かな雨のような穏やかなアメの空気も好きだったし、口を開けばズケズケ言うところもいい。中の人の低音も心地良かった。

それとアメルートはナミ先生の出番が多いのが美味しかった。特に転生 ED はナミ先生にとっては BAD ED で、二人が歌の力で転生を果たした後に一瞬だけ見れる悔しそうな表情のナミ先生がもうすんげえツボで萌えた。ココロとアメの転生は他の転生 ED とは少し違うようで、アメの台詞からすると二人は転生の度に出会って恋をしているらしい。つまり「ココロとアメは何度生まれ変わっても出会って恋人になる」という形でループする。その上それがココロの歌という強力な力によって果たされてしまったから、ナミ先生が今後ココロの魂を再び奪還するのは難しいんじゃないか。だからこそあの一瞬の、台詞すらない、立ち絵の表情の一つに過ぎないのにあのシーンだけは別の表情に見えたナミ先生のシーンがアメの転生 ED にだけは挿入される。ぶっちゃけナミ先生は本人のルートよりもここが一番萌えた。「ねぇねぇ今どんな気持ち? どんな気持ち?」って煽りたくなったくらいには(最悪)。逆にアメルートの BAD ED は、ナミ先生が辛うじて BAD ED を回避した結末だと明示されているのも面白い構図だった。

アメに関して言えば結末は死神 ED が良かった。アメの秘密をちゃんと仲間にも伝えていたのが良かったし、あと死神の格好が魔法使いにも見えてそのへんがテーマに沿ってていいなあと。いずれ別れる時が来るだろうけどこちらのほうが自然でいい。

印象的だったイベントはやっぱり文化祭。これはアメルートよりもシュンルートのほうが印象に残っている。シンデレラ役を指名され、すんなりと受け入れていたのが笑った。

シュン (CV:近藤孝行)

シュンはベタなキャラクタだった。言われているほどヤンキーだとは思わなかったけど、動物が好きなところとか花畑で鬼ごっこをするところとか(要するにあれは私をつかまえてごらんなさーいイベントだ)ほんともう清々しいほどにベタ。でもたまにはこういうシナリオもいいかもしれない。何よりシュンが可愛かったのでそれでもうオッケー。

ただシュンは好きなキャラクタだしシナリオも悪いわけじゃないんだけど、ベタすぎて特に書くことがないのが……。未練の根だった母親の件もやはり予想できた内容なので感想が特に浮かんでこない。それでも敢えて書くなら BAD ED のナミ先生。シュンが重罪を犯してしまったことで悲嘆するココロを容赦なく死神の鎌で殺すナミ先生に萌えた。あれはナミ先生がココロに可能性を見出せず見限ったってことなんでしょーか。あーあとナミ先生といえば、シュンルートだけは二人が自力で過去を思い出せずナミ先生の助けで思い出す流れになっていたのはちょっと残念かな。

シュンの結末はどちらも最初にシュンが額にキスをして、ココロが唇へのキスを強請る流れになっていたのが可愛かった。どちらかというと転生 ED のほうが好きかな。CG が気に入っているからだけど、学生服はやっぱり正義。二人とも年相応で微笑ましい。

ナミ (CV:諏訪部順一)

プレイ前はノーマークだったので、まさかこんなに萌えるとは思わず驚いた。肉体年齢は27歳固定で、でも死後の時間を含めるとおじいちゃんと言っていい年齢で、やる気がなくダラダラしているけど有能で元死神で、片付けも出来ず普段はインスタントばっか食べてる駄目な大人で、実は歪んでいる。これで萌えないはずがなかった。

アメルートをプレイした時からナミ先生への期待が高まるばかりだったんだけど、蓋を開けてみたら極端な人で笑った。どういう思考回路をしてるんだこの人。あーだからこその「すでに壊れている人」なのか。ココロを監禁した時も驚いたが、いきなり世界を滅ぼすとか厨二かつ壮大な話になってて吹いた。二人が生まれ変わってもこのままでは冥府が滅んで現世もその煽りを食らって崩壊するから却下、しかし冥府に居続ければココロが冥府を維持するための人柱にされてしまうからやはり却下。要するにナミ先生にとって、他のルートでいう転生 ED と死神 ED はどちらも受け入れられなかった。現世でも冥府でもサナと二人で幸せになれる可能性がない。だから冥府を滅ぼして二人で永遠に幸せになるための新世界を作りたかった、とそういうことでしょーか。しかしナミ先生の目指す世界の滅亡は本末転倒なんじゃないかな。世界を維持するための人柱にさせないために、ココロに新世界を創造させようとしている。冥府の上層部とは目的が異なるだけでやっていることはそう変わらない、ということにナミ先生は気付けなかった。

ナミ先生がサナを重ねてココロを見る展開は痛ましかった。ココロとサナは同一人物とも言えるが、例えサナとしての記憶が戻ってもココロにとっては過去の話でもある。だからココロは傷つく。それでも必死にナミ先生に訴え続け、サナにはなかった強さを示したことでちゃんと振り向かせたのは良かった。ココロはよく頑張った。ナミ先生がやっとココロに向き合えた後、冥府に戻ってから上層部の死神に囲まれる展開は微妙だったけど、その後ナミ先生にキスをされて「……わたし、サナじゃないよ?」と言うココロに「知ってる」と返すシーンは良かった。ココロの必死の頑張りが報われた瞬間。しかしナミ先生は随分とあっさりココロが死神主人になることを受け入れていて、そこは驚いた。ココロが自分で決めたこととはいえ、もーちょい反対してくると思ったんだけどな。

結末は死神 ED が良かった。結婚式を挙げた二人が寝っ転がる CG が可愛かったし、何よりナミ先生が世界の美しさを実感しているのがぐっと来た。かつては世界を滅ぼそうとしていたからこそ。結婚まで行くとココロの未練が果たされて成仏するのではないかと思ったけど、死神主人になれば輪廻転生の輪から外れるとかそういう設定でもあるのかな。転生 ED はそこでも生徒と教師という立場になっていて心が懸命にナミ先生にアタックしてるんだけど、自分は大人だからとちゃんと節度を守っていたナミ先生が良かった。

しかしナミ先生が最初からサナを重ねずココロをココロとしてちゃんと見ていたら、ココロも言っていたように「世界を滅亡させて二人で永遠になれるハッピーエンド」になっていたかもしれないのなー。そっちもそっちで見てみたかった。

ところで卒業試験で候補生の関係者の魂を狩らせることが多いので、最初は何らかの狙いがあってそんな残酷な人選をナミ先生がしているのかなとか考えてたんだけど、ナミ先生が選んでいるわけでもないらしい? 冥府の人口が急増しているらしいし、血縁者と関わることで成仏出来る可能性があるなら、と校長あたりが敢えてやってんのかな。

ゼン (CV:日野聡) & リッカ (CV:立花慎之介)

思ったよりは出番が多かった。カイリルートとアメルートでは『アバソン』への伏線らしきものもあった。長期の仕事でしばらくココロたちと会えなくなるってのはほとりの件だろうし、カイリルートではココロがゼンともう会えなくなることを予感していることからもゼンは『アバソン』で死神をやめてしまう可能性が高そう。アメルートではリッカが生前のアメに仕えていたことがわかるけど詳細不明。こちらも『アバソン』に期待。

OP と ED についてはカラオケで熱唱してるゼンとリッカを想像してニヤニヤした。

ヒイロ (CV:西田雅一)

とてもわかりやすいツンデレ。ハリポタのマルフォイを乙女ゲナイズにアレンジしてものすごおおおおおおおおくマイルドにしたよーな感じ。彼も可愛いキャラクタだった。しかしナミ先生はちょっとヒイロの個人情報をしゃべりすぎじゃないのか……。

ユユ (CV:五十嵐裕美)

AMNESIA』のオリオンみたいな……いや中の人が同じだからだろうけど。私がショタに興味ないせいもあるが、猫の姿になっている時のほーが断然好み。特に目を剥いてる表情やぷんすこしてる表情が可愛くてお気に入りだった。