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Dies irae ~Interview with Kaziklu Bey~

http://www.light.gr.jp/light/products/dies_kaziklubey/

『Dies』スピンオフ。ベイが主役ってことで『Dies irae/Zero』になるのかと思ったけど、蓋を開いてみれば『KKK/Zero』。特に刑士郎周辺。咲耶もヘルガだけでなくクラウディアとも繋がりがあるように思えるけどこちらは自信がないので言及は避けてるとして、とにかく『Dies』よりも『神咒』を意識して作られているっぽい。

内容はベイの初恋物語(こう書くとなんかすごいが)なのでベイとクラウディア中心に描かれるのは当然としても、予想以上に黒円卓ゲーだったので黒円卓が好きな私には美味しかった。特にベアトリスは出番が多い。あと序盤は和気藹々とした空気が漂っていて吹いた。黒円卓が本編でも散々聞いた日常 BGM をバックにほのぼのやってんだよ……なんかすごいものを見てしまったような気がする。

黒円卓同士の共闘も燃えた。本編じゃあまり見られなかったからなあこういう展開。蓮の立場からすれば黒円卓に共闘されたら勝ち目がないんで難しいんだろうが、その分『イカベイ』でやってくれている。特に終盤の総力戦は楽しかった。一応本編でも先輩ルートで総力戦と呼べるものはあったけど、あれは相手がメルクリウスだったし、総力戦というよりラインハルトの能力が発動しただけで実質的にはラインハルトとメルクリウスの一騎打ちで、そもそも先輩ルートは黒円卓の内ゲバを狙ったルートだった。でもメトシェラ戦はメルクリウスも黒円卓の団員として参戦していたし、こちらは正真正銘の総力戦と言っていいかなと。とはいえラインハルトの隣でべらべら喋ってるだけで全然戦わなかったあたりは最悪としか言いようがないけどそれがメルクリウスの通常運転だし、盛り上がったのでそれでオッケー。それに黒円卓の戦いはどこかイチャイチャしてる感が拭えないが、メトシェラ戦は単純に敵を倒すために戦っている感じがしてそれも美味しかった。愛することが破壊に繋がるラインハルトはちょっと違うかもしれないけども。

そしてあのベイがどうやって恋愛をやるのか想像がつかなくて楽しみでもあったし不安でもあったけど、そこもちゃんと納得のいくように描かれていた。その上で思った以上に二人がラブラブで笑った。ベイの呪いや本編の前日譚であることを考慮してもハッピーエンドにはならんだろうと思ったしその通りだったけど、それでもちゃんと面白いシナリオになっている。これは闇を愛するベイと闇そのもののメトシェラがクラウディアを取り合う話であり、ベイに恋を教えて救ってあげたいクラウディアとベイを独占したいヘルガがベイを取り合う話でもある。この二つの三角関係を堪能する作品(どっちかっつーと前者の三角関係を中心に描かれてるけど)。メトシェラも想像していた以上に魅力的なキャラクタでこちらも嬉しい誤算だった。私が本作に求めていたのは「ベイとクラウディアの話のを面白く読むこと」と「ベイとクラウディアの関係に萌えること」と「いらんことして総てをぶち壊すメルクリウスの最悪さを実感すること」だったので、それらが全部綺麗に叶えられてもう大満足。いやほんと最悪だったなあ水銀(超笑顔)。

文章は正田卿にしては読みやすかった。思考回路が単純なベイ視点だからかなーとかベイに失礼なことを一瞬考えたけど、それは案外当たっている気がする。というのも時折他のキャラクタの視点が入るんだけど、そっちは相変わらずややこしかったから。特にメルクリウス。まあメルクリウスがややこしすぎるだけなんだろうけど。一方、絵は戦闘シーンでの同じ CG の使い回しが多かったけどこれは毎度そうだし、戦闘シーンが多いからしょうがないんだろうな。ちなみにアニメ化記念小冊子からの使い回しもあった。ベイ、ベアトリス、ラインハルト+エレオノーレ絵がそれ(引っ張り出して確認した)。音楽は与猶氏が続投していて相変わらず良かったけど、特に終盤のベイとメトシェラが殴り合うシーンで流れる OP のインスト版が好み。ベイのボーカル付きも格好良かった。

システムに関してはそもそも短いシナリオだし選択肢もないので概ね文句はないけど、テキストウィンドウの背景に喋っているキャラクタの顔を表示するのはやめて欲しかった。何がどう嫌かはまったく同じ仕様だった『ロスクリ』の感想で書いたので割愛。

つーわけで楽しかった。今回もメルクリウスの指揮による酷いオペラが見られてそれだけでもう最高だった。久し振りに『Dies irae』の世界に触れられて嬉しかった。短いシナリオだけど過不足なく描かれているし、私にはちょうどいい長さだったのも良し。正田卿の書く皮肉に満ちた因果関係はやっぱりツボにハマれることを実感したし、いちいち理屈っぽい戦闘描写も私には楽しい。ただ『Dies』は好きだけど、そろそろ神座万象シリーズの新作が読みたいんでそっちを書いてくれんかなあ。

ヴィルヘルム・エーレンブルグ (CV:谷山紀章)

インタビューを受ける時のドヤ顔は笑った。というかあのベイが大人しくインタビューで延々惚気話を披露してる時点でじわじわ来るんだけど、そこはまあ作中でも言われていたようにベイの「俗っぽさ」でそれもベイらしいと思える。

そしてベイは本当に詰めが甘い。あれほどクラウディアは俺のもんだ俺が食べるんだと言うくせに、戦いに夢中になるとクラウディアのことを忘れてほったらかしにしてしまうあたりとか。それも何度か繰り返している。でもそうした己の欠点もメトシェラ戦できちんと挽回しているあたりは流石。あの総力戦でベイが美味しいところを持って行くのは主人公補正だけど、そうして遅れての参戦になったこともラインハルトの力の恩恵を受けたことも素直に受け止めているところにベイの「俗っぽさ」が出ていて面白い。主人公補正がどうした、黄金ブーストがどうした、俺はそれでもちゃんと恋敵に勝ってクラウディアを取り戻したからいいんだと胸を張って言えるのが。

「俗に生きていく」ことについては何度も描写されるが、印象に残ったのはメトシェラとの殴り合い。この二人の主張合戦は唐突に感じて面食らったけど(舌戦自体は正田作品ではお馴染みなので慣れた)それはそれとして、俗に生きることの虚しさを訴えるメトシェラの言葉はメルクリウスにも指摘された「奪われ続ける者だからこそ奪う者になる」というベイの真実を突いているが、ベイはそれでも生き方を変えないと言い張る。ベイのこういう頑迷なところは恋愛相談の時にも表れていて、面倒で滅茶苦茶な考え方だけどそれでこそベイだなあと。今作はこうしてベイらしさを随所に感じられるシーンが多く、そういう意味でもヴィルヘルム・エーレンブルグのための作品になっていた。

しかしクラウディアのことで空回ってばかりでイライラするから憂さ晴らしの相手としてシュライバーとマキナを選択するのはいいけど、そのまま二人に恋愛相談まで吹っ掛けるのはどーよ。なんだその人選。しかも殺し合いながらの恋愛相談になってるのが笑った。ほんと仲いいんだなあ……。恋愛ならある意味では一番ガチでやっていて、それも現在進行中のメルクリウスに相談するのもありなのでは、と思いつつもベイならメルクリウスにだけは絶対に相談しないんだろうな、とか思ってたら向こうからやってきて勝手に忠告してきたのも笑った。ベイは本当に愛されてんなあ……。

クラウディアとのやり取りでは予想以上にベイがクラウディアに惚れていて、ちゃんとベイなりの恋愛物語になっていたのが可愛かった。クラウディアの魂が欲しいから、クラウディアが一番輝く瞬間を求めているから、クラウディアを輝かせるためにはクラウディアに惚れなきゃならないから、でも主導権を渡したくないから、だから相思相愛になることを求める。それも全部本当なんだろうけど、最初の出会いから一目惚れだったとしか思えんよなあ。それも互いに。なのにあんなややこしく、でも納得のできる関係でいる二人が可愛かった。クラウディアは厄介な性質を持っていたから、ベイはツンデレだったからこうなった。そして「お前を殺したい」はベイが言うとものすごく熱烈な愛の言葉に聞こえて萌えた。しかし魂のストックがない状態で死森の薔薇騎士を発動し、ヘルガに己の魂を捧げてでも愛しいクラウディアを救って食らい尽くそうとしたのに、結局は初恋の人も恋心も散ってしまうのがベイならではの業の深さと独特の美しさがあって最高の結末。

ところでベイは『イカベイ』での本来の完全なベイと、その内の半分のクラウディアを愛したベイと、更に後の半分の呪いが残ったベイがいて、二つ目のベイの魂の欠片はクラウディアが持っていった末に刑士郎に転生するらしい。『Dies』のベイと『神咒』の刑士郎と『イカベイ』のベイとで微妙にキャラクタが違うのはそのせいか。まあ当時のベイの年齢が大きく開いていることや転生していることも影響してるんだろうけども。メトシェラと殴り合った時の「ハイドリヒ卿がいなくなっても、俺は生きる」「宇宙がぶっ壊れようが……生きるんだよ!」というベイの台詞も刑士郎への伏線になってんのかな。『神咒』の世界は第四天と第五天とラインハルトが殺された後で(蓮が耐え続けていたからマリィの宇宙が完全に消え去ったわけではなかったけど)、それでもベイの魂は刑士郎に転生して生きていたから。そしてだからこそ刑士郎が解脱できたのだと納得した。後付けなんだろうけど違和感なくハマっているのがすごい。

クラウディア・イェルザレム (CV:能登麻美子)

中の人が発表された時点で期待していたけど、期待以上に可愛くて厄介で狂ってて恐ろしいヒロインだった。ベイと似た境遇でありながらベイとは真逆を行く狂人。だからこそベイは求めたし苛立ったし恐れたし惹かれた。そんな二人の関係が良かった。

例え話でも獣殿をクソ野郎と言ったり、ベイに惚れさせると言ったり、クラウディアを犯そうとしたベイに「いやらしいのは駄目です」とピシャリと言ったり、ベイをジャガイモやトマトの買い物に行かせたり、挙句の果てにはベイを天使だと言ったり、空気を読まずにベイを振り回すクラウディアと、そんなクラウディアに苛立ちながらも色々まどろっこしい理由をつけて離れられないでいるベイがもー可愛くて可愛くて萌えた。クラウディアさんつえー。あのベイをパシらせるってどんだけですか。

そして長く生きるには俗っぽさが必要だとか魂はどこに行くんだとか、ベイが目指すもののためには必要不可欠なことの重大なヒントを与えるんだけど、おかげでベイがエイヴィヒカイトの真実に気付きかけていて驚いた。自壊衝動に至っては神であるメルクリウスにもどうにも出来ないことを考えればベイにとっても重すぎる問題だが、クラウディアはその点にすでに気づいていた。そして最後には遙か先のことを考えてベイを守ろうとするあたりなんて鋭くて恐ろしい。この恐ろしさもいいよね。

しかしクラウディアがラスボスになるんだろうとは予測できたけど、いきなり創造まで行くとは思わなかった……。どれだけやばい渇望抱えてたんだこの子は。ベイはクラウディアの渇望の強さに気付いたからこそ魂を狙っていたし、ルサルカも三騎士並みと見立てていたので半端じゃないんだろうなとは思ってたけど、それ以前に創造が発動すること自体が予想外だった。しかしその強力な創造も制御できず暴走し、攻撃の意図がまったくないからこそ容赦がなく、クラウディア自身すら滅ぼしてしまうあたりがクラウディアの狂っているところそのものでたまらん。クラウディアの持っていたロザリオが愛の証明に繋がり、だからこそ同時に愛する人を殺しかけることになってしまった皮肉も。いやもうメルクリウスは本当に性格が悪い。まあメルクリウスはさておいて、クラウディアは正田作品のヒロインの中では一番魅力的だったし一番好きなキャラクタになった。頬を膨らませる表情もヤバい可愛さだった。美味しゅうございました。

ヘルガ・エーレンブルグ (CV:高田初美)

出番は少ないが、キャラがキャラなので強烈ではある……のに印象が薄いのはやっぱり出番が少ないからかも。強烈なキャラクタなら他にも大量にいるからなあ……。

ヘルガの業の深さはベイの思い込みで出来ている点。ベイはヘルガを鬱陶しいと思っているが、ベイの中ではヘルガが「そういう女である」という固定観念があるからベイの中のヘルガ像が変わらない限りずっとあのまま。でもヘルガは死んでしまったから多分永久に変わらない。だからこそ相性抜群の聖遺物、ってのが美味しい設定だなと改めて。

最後の死森の薔薇騎士の詠唱がフルだったのはテンション上がった。

ディナ・マロイ (CV:白石涼子)

ディナは最後に「来世で幸せになればいいんじゃない?」と言ってたけど『神咒』でのベイの末路を知っているので「ああうん……」としか言えなかった。先輩ルートアフターのことを言ってる可能性もあるけど、そっちは確かメルクリウスの永劫回帰自体がなかったことになってるからなあ……そこはマリィの慈悲次第かな。

ディナに関してはもーちょい活躍するんだとばかり思ってたのにあっさり死んでしまったので印象薄い。それよりもやっぱりまた美味しいものを取り逃すベイがもう。

ルートヴィヒ・ヴァン・ローゼンクランツ (CV:置鮎龍太郎)

ヒロインを殺そうとする主人公とヒロインを守ろうとする敵、と書くとメトシェラのほうが主人公っぽいなあ。そんなメトシェラは予想以上にお気に入りのキャラクタになった。終盤、消える直前のクラウディアとのやり取りなんてもう切なかった。ベイとはまた違うメトシェラの不器用な愛を感じた。名シーンだった。

三角関係が面白くなったのは、ベイやクラウディアが魅力的だったことは言うまでもないが、メトシェラのキャラクタが立っていたこともある。それに恋は燃え上がれるなら燃え上がったほうがベイにとっても都合がいいんだから、メトシェラの存在は必要不可欠だったんだろう。何故なら恋は障害があればあるほど燃え上がるんだから。

戦闘ではメルクリウスの影響で生まれた存在だからか予想以上に強かったが、その強さを十全に発揮することがないまま終わってしまったのは哀れな……。ベイの決着のつけ方は納得のいく流れで面白かったんだけど、メトシェラの最強の技も見てみたかった。しかし最後の悪足掻きはメルクリウスに似ていると言われるだけあって納得。

ところでメトシェラの闇のエフェクトは『戦神館』の神野と一緒?

ラインハルト・トリスタン・オイゲン・ハイドリヒ (CV:諏訪部順一)

いつも通り悠然としておられました黄金殿。メトシェラ戦で最後をあっさり決めていたのはさすが。というか強すぎる。勝負にすらなっていなかった。「モツレク」 BGM 込みでずるいなあこの方は。でもヴェヴェルスブルグ城の骸骨化は吹いた。いや骸骨化してビーム出すまではまだいいんだけど、メトシェラを追いかけるシーンはすごかった。巨大な金ピカ骸骨が爆速で海を這ってるとかシュールすぎてもう。

最後の黒円卓集結シーンは、双首領こそいないもののテンション上がったなあ。何気にカインの正装姿は初めて見たかもしれない。

カール・エルンスト・クラフト (CV:鳥海浩輔)

クラウディアが神に祈っている時にメルクリウスが登場するのが色んな意味で皮肉にしか思えなくてもうアレ。そもそもクラウディアは尼僧だから神を敬うが、この世界の神の正体がほら……アレですんでね……酷い話だなまったく。

メルクリウスの本体は作曲家であり脚本家で触覚が指揮者だと私は認識してるんだけど、今回はその指揮者のみの登場だったのでそこは新鮮だった。まだカール・クラフトだった時の立ち絵が見れたのも嬉しかった。恐らく『AA』にも出てくるんだろうけど『AA』はまだやってないので私にはこれが初。そして相変わらず滅多に動かないくせに一番酷いタイミングでは必ず酷い立ち位置を取っていて、酷いちょっかいをかけるのが酷い。終盤のクラウディアのメルクリウスとの回想を見た時は「やっぱりな!」とは思いつつも「やりよったぁあああああぁああああーーーーー!!」的な高揚感があった。喜んでるんだか呆れてるんだかどっちなんだ私。いやほんとメルクリウスおまえさいあくだな!

ただメルクリウスの所業は酷いが、おかげで波旬に勝てたのだと思えばまあ……。これは結果論に過ぎないし、当時のベイとクラウディアにとっては大迷惑以外のなにものでもないけども。でもクラウディアがいなければ波旬に勝てなかったのは確実として、メルクリウスがいらんことをしなくてもやっぱり勝てなかった気がする。この人の一番ずるいところはその点にあるのかもしれない。他人に迷惑をかけることしか出来ない存在なのに、結果を見れば他人のためにもなってるってのが。本編もそうだったし。

パラケルスス時代のメルクリウスが見れるのも美味しかった。描写は少ないが、あの時のメトシェラとのやり取りは重要なシーンだし印象に残る。でもメトシェラに答えを教える時の「未知かな未知かな……?(((´∀`)))」からの「既知だった……(´・д・`)」はなんか笑った。いやまあメルクリウスには笑えんのだろうし、ああいうことをもう数え切れないほど繰り返しているのは知ってたけど、メルクリウス視点でここまでストレートに描写されているのは初めてだったので新鮮。でもやっぱ笑う。

メトシェラの台詞がツボに来て思わず本性を曝け出し、一人で爆笑するメルクリウスに団員がみんなドン引きしている時にラインハルトが「おいやめろ気持ち悪いぞ卿」とかなんとか言うシーンは私のほうがツボにハマって何度も見返した。自分と似ているくせに自分より先に目的を果たしたメトシェラを羨ましがるシーンも印象的だったなあ。さり気ないシーンではあるけど珍しくメルクリウスの本音が出ていたんじゃないかな。

ヴァレリアン・トリファ (CV:成田剣)

神父はちょうど双首領を恐れて逃げた直後なので出番なし。『イカベイ』の話は本編の教会での惨劇前後の裏話になってるからしょーがないんだけど、神父は好きなキャラクタなのでちょっと寂しかったな。まあ彼は本編で十分出張ってたけども。

ベアトリス・ヴァルトルート・フォン・キルヒアイゼン (CV:瑞沢渓)

ベイとのやり取りは学園ラブコメを見ているようで可愛かった。カチンに向かう電車でのシーンなんて不良と真面目な委員長そのものでニヤニヤした。ベアトリス的にはベイをからかう意図も多分に含まれていたんだろうが、ベイ、クラウディア、メトシェラの関係を見抜いていたし、クラウディアの死に対する考え方がベイ、メトシェラ、ベアトリスと三者三様で対比になっていたのも面白かった。つーかそもそもベアトリスがここまで出張ってくるとは思わなかったなあ。

ゲッツ・フォン・ベルリッヒンゲン (CV:安元洋貴)

ベイから相談されて真面目に答えるマキナはいい人だな……。

メトシェラ戦ではマキナの創造だけが通じたが、ベイを活躍させなければならないのでマキナは封じられてあっさり戦線離脱。明後日の方向に飛ばされたのは笑った。

ルサルカ・マリーア・シュヴェーゲリン (CV:いのくちゆか)

色の話で自分の色はピンクだと答えてベイとシュピーネに呆れられるシーンは笑った。この三人は比較的まともなメンツかもしれない。そして「能ある鷹は爪を隠す」の話はなんつうか正田卿らしい。そんなところにも慣れてきましたよ、ええ。

エレオノーレ・フォン・ヴィッテンブルグ (CV:矢口アサミ)

黄金練成の真実に気付いていてかつラインハルト信奉者同士として、ベイと仲良くやってたのは意外なようで納得できた。でも出番はあまりなし。

ロート・シュピーネ (CV:はらさわ晃綺)

シュピーネのウィンドウ背景は強烈だった……。目元のアップだから怖いんだよなあ。ほのぼのシーンなのにシュピーネが喋るとそれだけでシュールになるくらいに。「良い天気ですからねえ」とシュピーネが呟きながら青空の絵に移るシーンは特にヤバかった。テキストウィンドウの背景と、台詞と、青空とがまったく合っていなかった。必見。

それはそうと今回はシュピーネの有能さや融通の利きやすさが発揮されていて何気に嬉しかった。めちゃいい人だよねシュピーネさん……。

リザ・ブレンナー (CV:羽吹梨里)

リザは好きなキャラクタなので思いの他出番が多かったのは美味しい。新戦闘服が見れたのも嬉しかったけど、デザインはび、びみょー?

ヴォルフガング・シュライバー (CV:環有希)

出番が少ないっつーか中盤まで台詞すらない。そんな中でも印象に残っているのはやっぱり恋愛相談。シュライバーも言ってたけどベイは面倒な性格をしている。女を落としたいけどままならずイライラする→欠点を指摘される→これが俺だから直すのやだ!→それならお前はずっとイライラしっぱなしだぞ→イライラするのが俺だからこのままで行く!→お前が一番メンドくさい! という流れは吹くに決まってるだろうあんなの。