Antipyretic

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18禁

装甲悪鬼村正 邪念編

http://www.fmd-muramasa.com/janenhen/ これは邪念に満ちた物語である。正道を望む者は無用である。 『村正』アンソロジーディスク。原作者である奈良原氏は基本的に監修に収まっていると聞いたのであまり期待してなかったんだけど、これが意外にも面白かっ…

Dies irae ~Acta est Fabula~

http://www.light.gr.jp/light/products/diesirae/ 非日常、聖槍十三騎士団、黒円卓、凄絶な過去、詠唱、ナチス、軍服、神父、ルビ振りなど厨二ワールドには必要な要素をフル装備させた厨二ゲーで良質のキャラゲー。お約束はほぼ抑えてあるし、基本的に厨二…

装甲悪鬼村正

http://www.fmd-muramasa.com/flash/ これは英雄の物語ではない。英雄を志す者は無用である。 物語を読んで震えたのは初めてかもしれない。欠点は大量にあるんだけど、それ以上に主人公と物語に魅力がありすぎた。私は基本的に読み物には話の面白さとカタル…

蒼天のセレナリア

http://www.liar.co.jp/celetop.html ここまでしっかり冒険活劇をやっている作品は久し振りで、ジブリワールドで冒険をしている気分になった。あるいは『ワンピ』とか『ナディア』とかそのへんの空気。特に序盤に《未知世界》へと突入した直後の一面の青を見…

G線上の魔王

http://www.akabeesoft2.com/g_sen/ テーマや構成が似ている『車輪』とどうしても比べてしまうが、マクロとして見ると『車輪』に勝り、ミクロとして見ると『車輪』に劣っている。どちらのほうが面白いかと問われると、どちらにも強力無比な要素はあるし欠点…

うたわれるもの

http://leaf.aquaplus.jp/product/uta/ 面白かった。ジャンルは ADV + SRPG になっているが、どちらも互いを邪魔しない絶妙なバランスになっており、また戦闘が続いて疲れて来る頃に ADV パートに、物語に飽きかけてきた頃に SRPG パートに突入するのでとう…

赫炎のインガノック -what a beautiful people-

http://www.liar.co.jp/inganock.html 一言で言うなら「大人のための御伽噺」。まるで小雨の中で消えゆく篝火をずっと眺めているかのような、そんな世界観がいい。退廃的で儚く美しく、なのに逞しくもあり醜くもあり、そうした濃密な空気が凄まじい完成度を…

『パルフェ -chocolat second brew- Re-order』感想

http://www.web-giga.com/parfait/parfait.htm ド安定。一点突破出来るような強力な武器はないんだけど、その分安心して最後までプレイできた。文章も読みやすい。昔のドラマを再現したかのよーな古さはあるけどそれも御愛嬌。そして軽快な日常描写もいいん…

『あやかしびと』感想

http://www.propeller-game.com/product/ayakasi/index2.html 荒削りな面はあるけど、それらを吹き飛ばす勢いのある作品だった。メインキャラだけでなくサブキャラもきちんと掘り下げられているのが特徴で、なんといっても男子が目立つ。男子キャラが輝くエ…

『Phantom INTEGRATION』感想

http://www.nitroplus.co.jp/pc/lineup/into_01/phantom_int/ 一番好きな文章を書く人は虚淵氏かもしれない。ボキャブラリが豊富で読みやすく、スッと頭に入ってくる。シナリオも無駄がないのに、きちんと緩急があって面白い。逆に言うと無駄がなさすぎて物…

『車輪の国、向日葵の少女』感想

http://www.akabeesoft2.com/syarin/ 共通ルートが 90% を占める作品は初めて見たかもしれない。各ヒロインのエロシーンと ED に違いはあるものの、前者はエロシーンをほぼ飛ばす人間にはモチベーションに繋がらないし ED の内容も特に面白くもなく、フルコ…

『AIR』感想

http://key.visualarts.gr.jp/product/air/ 泣きゲーと名高い作品だけあって確かに泣けた。理解出来なかった個所もあるし、感性だけで書いているとしか思えないよーな文章のせいで難解ではあるんだけど、観鈴が気に入ったこともあってなんだかんだで楽しめた…

『Kanon』感想

http://key.visualarts.gr.jp/product/kanon/ 『CLANNAD』が面白かったのでやってみた。相変わらず日常描写でダレないのはすごい。Key 作品で一番優れている点は泣き要素ではなくここだよな。独特の口癖と好きな食べ物をアピールすることでヒロインの個性を…

『学園ヘヴン BOY'S LOVE SCRAMBLE!』感想

http://spray.product.co.jp/product/heaven/ 絵は古いし、シナリオも攻略人数が多いのに同じよーな展開ばっかだし、ボイスレスで耳も寂しく感じる。でもバラエティに富んだキャラが揃っており、キャラゲーとしては楽しかった。誤解を恐れずに言うと「主人公…

『Fate/stay night』感想

http://www.typemoon.com/products/fate/ 面白かった。ルートは三つしかないけど、序盤以降は展開が異なる上に文章量も凄まじく、フルコンプまでに相当の時間を要する。ルート構造は単純で、選択肢を間違えると即 BAD ED 直行するけど、その救済のための「タ…

『痕』感想

http://leaf.aquaplus.jp/product/kzr/ 伝奇は好きだし評判も良かったので期待してたのだけど、実際に読んでみると微妙だった。『雫』と比べると確かにキャラクタや物語に厚みは増したけど、その分蛇足が多い。薄いけど一本綺麗にまとまっていた『雫』に比べ…

『Quartett!』感想

http://www.littlewitch.jp/home/special/quartett/ ADV は「プレイする」というより「読んでいる」という表現のほうが私にはしっくり来るけど、Floating Frame Director システムを採用している『Quartett!』は「見ている」感覚が強かった。これは見るエロ…

『沙耶の唄』感想

http://www.nitroplus.co.jp/pc/lineup/into_06/ 虚淵氏はホラーとして書いたらしいけど、ホラーだとは思わなかった。冒頭から視界中を贓物で敷き詰めたかのようなグロテスクな画面が飛び込んで来るが、耳障りな音声や効果音を含めても慣れていくし、カニバ…

『雫』感想

http://leaf.aquaplus.jp/product/sizuku/ 電波ゲーとは聞いてたけど思っていた以上に底の浅い作品で、期待していたようなインパクトはなかった。祐介の妄想描写や、序盤の卒業式で「仰げば尊し」を歌いながらの乱交 BAD ED なんかは強烈で掴みは良かったん…

『CROSS†CHANNEL』感想

http://www.crosschannel-game.com/#/top/ 『CROSS†CHANNEL』は心に残るゲームになった。感動出来たゲームや面白かったゲームはたくさんあったけど、クリアしてゲームから離れると自分の日常へと意識を難なく切り替えられる私が、気持ちを引き摺ったままでい…